Column ー 岡田コラム

2006.03.14

キリマンジャロの午睡。
キリマンジャロはスワヒリ語で輝ける山という意味なのだそうだ。
山頂が一年中氷雪に覆われているからだろう。
まぶしさが騒々しいのにふもとの大地は静寂に支配されている。
読みかけの本は指からするりと離れ、やがて瞼は、重くなる快感に酔いしれる。
キリマンジャロには行ったことがない。
それなのにイメージがつぎからつぎへと湧いてくる。

友人が和食のお店をオープンすることになった。
そのお祝いに、花器として使う急須をつくった。
どんなお店なのかわからないので、
その友人の持つ雰囲気をこのキリマンジャロの午睡(ひるね)で表現した。
彼は30代前半、独身。
温かいココロを頑強な肉体でつつんでいる人だ。
キリマンジャロから感じる揺るぎない美しさを、彼がつくる料理から感じ取りたい。
オープンは4月らしい。楽しみだ。

酒井さんのお店/旬鮮酒房・彩家
TEL:048-982-1477 武蔵野線吉川駅南口より徒歩1分

素焼き前
長さ:33.2センチ、横幅:18.5センチ、高さ:12センチ
素焼き前:アトリエの作業テーブル/携帯で撮影
土:ロット+古信楽
釉薬:長石釉(志野風)

外箱
copy&photo/Kunitaka Okada design/Junichi Kitagawa