Column ー 岡田コラム

2007.05.23

スウィングする湯呑。
友人が愛媛県松山に住んでいる。
ちょうど取材の仕事があったので、帰りに寄らせてもらった。
陶芸をやっていると話をしたら、砥部焼きの工房に案内してくれた。
砥部焼きの原材料は、土ではなくて石。肌が白くて気持ちいい。
高温で焼くため硬く、叩くと金属製の澄んだ音を出す。
よし、私もこの凛とした磁器に挑戦しよう、
と思ってできあがったのがこれである。
紐で積み上げたカタチに黒い化粧土をくまなく塗って、素焼きの釜に入れる。
上がってきたら、その黒く塗った土を削っていく。
すると、磁器のきれいな素肌が浮かび上がってくる。
あとはもう何もしないで、透明釉を掛けて本焼きに廻す。
焼き上がった。キミはなんて美しいんだ。
困ったことがおきた。
水平にするための高台の削りをさぼってしまったため、
いざお茶を注ごうとテーブルに置くと、ゆらゆら揺れだすのである。
じっと見つめていると、湯飲みの揺れに合わせて自分の身体も揺れてくる。

Oh, JAZZY!

copy&photo/Kunitaka Okada design/Junichi Kitagawa